給食献立コンクール第6弾のテーマは「表彰」。賞状を渡して終わりにせず、表彰式を採用までの物語の号砲にするには?選ばれなかった子も主役にする工夫、ルーブリックを物語に翻訳する工夫、格式と子供らしさのジレンマまで、新任課長が答えの出ていない悩みを正直に綴ります。
✏️ このブログについて
当ブログは、「給食献立コンクール」の新任課長の奮闘記です。
コンクールの成功を見守りつつ、ご意見・突っ込みをお待ちしています!👀
賞状を渡して、
終わりにしない
📋 給食献立コンクール 運営ノート(表彰編)— 新任課長より
🎤 テーマ:「表彰式は、ゴールではなく、次への合図」🎉 第5弾を読んでくれた、みんなへ
これまで5回、応募する側に向けたガイドをお届けしてきました。ルール、アイデア、見せ方、審査の裏側、そして規格外の応募への向き合い方――。
今回は少し視点を変えて、運営する側の悩みを正直に打ち明けたいと思います。テーマは「表彰」です。
実は課長、この表彰式というやつに、ずっと引っかかりを感じていました。
「賞状を渡して、記念写真を撮って、拍手して……それで、コンクールは本当に終わってよいのだろうか?」
準備を進めれば進めるほど、この違和感は大きくなっていきました。今回はその違和感の正体と、課長なりに出した答えを書いてみます。
🎤 大切な合言葉
表彰式は「賞を渡すイベント」ではない。
「次は自分も挑戦したい」という気持ちに、火をつける場所だ。
🔁 表彰式、実は「ゴール」じゃない
準備を始めてまず気づいたのは、表彰式は毎年やっていると、簡単に「例年通り」になってしまうということでした。
壇上に呼ぶ、賞状を渡す、写真を撮る、終わり。去年もそうだったから今年もそうする――そうやって「何のためにやるのか」を問い直さないまま続けてしまうと、表彰式はただの通過儀礼になってしまいます。
しかも給食コンクールには、他のコンクールにはない厄介な課題があります。表彰式の日と、実際にその献立が給食として出る日が、大きくズレるのです。
3月に表彰されても、実際に給食に登場するのは早くて夏、遅ければ翌年度。子供たちの記憶の中で、「表彰されて嬉しかった気持ち」と「実際に食べて盛り上がる瞬間」が、バラバラの日に切り離されてしまう。これは正直、大きな課題だと感じています。
⭐ 課長メモ:表彰式の日を「ゴールテープ」だと思っていたら、いつの間にか熱が冷めてしまう。むしろ表彰式は、「ここから採用までの物語が始まりますよ」という号砲なんだと考え方を変えることにしました。
💡 課長が試そうとしていること
- 表彰式の場で「この献立、実際に給食に出るのは〇月頃の予定です」とカレンダーを見せる
- 採用が決まった献立の試作の様子を、給食だよりで先行公開する
- 実際に提供された日には、全校放送や掲示で「あの表彰献立が、今日の給食です!」と改めて知らせる
表彰式を「点」で終わらせず、採用までの時間を「線」でつなぐ。これが、課長なりの第一の答えです。
👥 選ばれた子だけの場にしない
表彰式のもう一つの悩みは、「その場にいるのは、ほとんどが選ばれなかった子」という現実です。
数十件、数百件の応募のうち、表彰されるのはほんの一握り。壇上に立つ子の後ろには、選外になった圧倒的多数の子供たちがいます。この子たちにとって、表彰式が「自分には関係ないイベント」になってしまったら、コンクールは先細りしてしまいます。
企業の表彰式の世界でも、同じ課題が語られています。表彰式は、受賞した本人だけでなく、その場に居合わせる周囲の人のやる気も引き出す場であり、周囲の人は受賞者の努力やエピソードを通じて「次に自分は何をすればいいか」を具体的に考えるきっかけを得られる、という考え方です。
つまり表彰式の主役は、実は壇上の子だけではなく、客席の全員なんです。
🎯 課長が考えている工夫
- 表彰理由を読み上げるとき、「実現性が高かったから」で終わらせず、第4弾のルーブリックの言葉で具体的に語る(「大量調理でも保温性を保つ工夫が、審査員全員の目に留まりました」など)
- 選外になった応募の中からも、「ナイスアイデア紹介コーナー」として一部を壇上で紹介する
- 「今日、選ばれなかった人へ」という一言を、司会である課長自身の口から必ず伝える
⭐ 課長メモ:表彰式が終わったあと、選ばれなかった子が「来年も出してみようかな」と思って帰ってくれるかどうか。課長にとって、これが表彰式の本当の成功指標なのかもしれません。
📖 ルーブリックを、もう一度「言葉」にする
第4弾で、審査のルーブリックを誌上公開しました。実現性30点、栄養バランス20点……あの数字は、審査員の頭の中では動いていても、壇上でただ「最優秀賞、〇〇さん」と呼ぶだけでは、子供たちには伝わりません。
表彰の選考基準を明確にして共有すれば、どう取り組めば結果につながるかが伝わり、やる気が途切れないという考え方があります。数字としての基準を、その場の「物語」に翻訳し直す作業こそ、表彰式で課長が一番力を入れたいところです。
🗣️ 数字を、物語に翻訳する
| ルーブリックの項目 | 壇上で伝える言葉(例) |
|---|---|
| 実現性 30点 | 「給食室のみんなが『これなら作れる!』と声をそろえた献立でした」 |
| 栄養バランス 20点 | 「お皿の上に、赤・黄・緑がきちんと並んでいました」 |
| 独創性 15点 | 「審査員全員が『その手があったか』とうなった一皿でした」 |
| 想い・物語性 15点 | 「〇〇さんが献立に込めた想いを読んで、審査員も温かい気持ちになりました」 |
同じ「入賞」でも、なぜ選ばれたのかをその子だけの言葉で語り直すことで、聞いている子供たちにも「自分ならどこを工夫すればいいか」が具体的に伝わります。
⭐ 課長メモ:表彰式の台本は、実はコンクールで一番時間をかけて書きたい原稿かもしれません。数字を賞状に印刷して終わりにせず、その子だけのエピソードとして語り直す。手間はかかりますが、ここを削ってはいけない気がしています。
⚖️ 「格式」と「子供らしさ」、課長のジレンマ
表彰式の企画を考えるうえで、もう一つ悩んでいることがあります。どのくらい「立派」にするべきかという問題です。
大人の表彰式の世界では、公式の場で成果が認められることは受賞者にとって大きな承認体験になり、そこで生まれた誇りや達成感が次の挑戦へのモチベーションに直結すると言われています。子供たちにとっても、きちんとした場でしっかり認められることは、きっと同じように大切なはずです。
一方で、あまりに格式張った表彰式は、子供たちを緊張させ、萎縮させてしまう恐れもあります。かしこまった空気の中で名前を呼ばれても、「早く終わってほしい」と思わせてしまっては本末転倒です。
🤔 課長が揺れているポイント
賞状
手書き風の温かいデザインにするか、きちんとした公式感のあるデザインにするか
呼び方
「〇〇さん、おめでとうございます」と丁寧にするか、「〇〇さん、やったね!」と親しみを込めるか
場所
体育館での全校表彰にするか、給食の時間に各教室を回る形にするか
答えはまだ出ていません。ただ一つ言えるのは、「立派さ」と「子供らしい嬉しさ」は、どちらか一方を選ぶものではなく、両方を大事にする方法を探し続けるべきだということです。
⭐ 課長メモ:「賞状は立派に、でも一言は自分の言葉で」――今のところ、これが課長なりの落としどころです。
🌸 応募から表彰まで ― コンクールという長い物語の締めくくり方
第1弾から第5弾まで振り返ってみると、コンクールとは、こんな長い物語だったのだと改めて気づきます。
ルールを知り、アイデアを練り、献立名やイラストで想いを込め、審査員に見てもらい、時には選外という結果を受け止め、それでも次を目指す――。表彰式は、その物語の「最終ページ」ではなく、「次の巻への扉」なのだと思います。
「また来年も、何か考えてみようかな」という小さな種です。
🌟 まだ、答えは出ていません
🏅 正直に言うと、この第6弾は、
課長がまだ答えを出せていないテーマです。
表彰式のあり方に、これが正解というものはきっとありません。
毎年、子供たちの反応を見ながら、少しずつ形を変えていくものなのだと思います。
それでも一つだけ、決めていることがあります。
賞状を渡して、拍手をして、それで終わりにはしない。
その先に、もう一度給食室とつながる日があることを、必ず伝える。
あなたが考えた一皿が、
表彰台の上だけでなく、
本当にお皿の上に届く日まで――
新任課長は、最後まで伴走します🎉
🌟✨🌟
※ 本ブログは「給食献立コンクール」を題材にした award-of のオリジナル連載です。

疑問・感想・「こんな表彰式どう?」など、なんでもコメントください!
— 新任課長より、全力応援中です🎉