入学式や卒業式などの『特別メニュー』審査は、通常審査と何が違うのでしょうか。新任課長が明かす『リピート性』という新しい評価軸、規格外の応募を『要確認』『原石』『書き直しチャンス』に分類する工夫、そして実際にあった激辛給食エピソードまで、本音で正直に語る奮闘記・第5弾です。
当ブログは、「給食献立コンクール」の新任課長の奮闘記です。コンクールの成功を見守りつつ、ご意見・突っ込みをお待ちしています!👀
「規格外」を、
どう輝かせるか
📋 給食献立コンクール 審査ガイド(特別編)ー新任課長より
🎉 第4弾を読んでくれた、みんなへ
前回は「審査員はここを見ている!」というテーマで、通常審査のルーブリックと配点を全部公開しました。実現性30点、栄養バランス20点……あの表を見て、「なるほど、こう考えればいいのか」と作戦を立てた人もいるかもしれません。
でも実は、そのルーブリックがそのまま通用しない審査があります。それが第3弾でお伝えした「特別メニュー」の審査です。
入学式・七夕・クリスマス・節分・卒業式。ハレの日の一皿は、「作れるかどうか」だけでは測れない何かを持っています。そして特別メニューの応募には、時々、予測不能な「規格外」の一皿が飛び込んできます。
今回はその2つ――特別メニューという審査軸の違い、そして規格外の応募をどう扱うか――について、正直にお話しします。
どちらも給食の未来を作る。
🎨 特別メニュー審査は、何が違うのか
第4弾でお見せしたルーブリックを思い出してください。実現性30点が最大配点でした。もちろん特別メニューでも「作れること」は絶対条件です。でも、審査員が見る視点が変わります。
🎨 通常審査 と 特別メニュー審査、視点の違い
| 通常審査の視点 | 特別メニュー審査の視点 | |
|---|---|---|
| 一番見るもの | 実現性・栄養バランス | 記憶に残るか・感動があるか |
| 独創性の意味 | 「工夫」があるか | 「わあ!」という驚きがあるか |
| 想い・物語性 | 加点要素 | ほぼ主役級の評価軸 |
| 追加の視点 | ― | 「来年も食べたい」と思わせるリピート性 |
つまり特別メニューの審査で新たに立ち上がるのが、「リピート性」という評価軸です。「今年おもしろかったね」で終わる一皿と、「毎年恒例だね、今年はどう進化した?」と語り継がれる一皿。この差を生むのが、第3弾でお伝えした「毎年心待ちにする献立」という合言葉でした。
🏷 イレギュラー応募、どう分類する?
特別メニューの募集には、通常審査ではあまり出会わない「扱いに迷う応募」が集まってきます。すべてを同じ箱に入れて選外にしてしまうのは、ちょっともったいない。わがコンクールでは、審査前に応募を次のように分類しています。
📋 課長の分類付箋、公開します
🔍 「要確認」付箋
ルール違反すれすれだけど、光るものがある応募。例えば「1つずつ手作業になってしまうが、その分見た目のインパクトがすごい」ような一皿。即選外にせず、審査員全員で「これは救えないか」と一度立ち止まって話し合う対象にしています。
💎 「規格外の原石」付箋
そのままでは実現不可能。でも、発想の芯の部分がとても面白い応募。例えば材料や工程は非現実的でも、「見た目のモチーフ」や「ネーミングの発想」だけを取り出せば、来年の献立作りに活かせるアイデアだったりします。
📝 「書き直しチャンス」付箋
分量が書かれていない、説明文が途中で終わっている……ルール違反ではなく、単なる書き忘れに見える応募。こういう場合、不足している項目を具体的に伝え、期限を決めて、応募者本人に書き直してもらうという運用を検討しています。「もったいない」で終わらせない仕組みです。
😂 奇想天外な応募、審査員はこう向き合っている
さて、ここからが今回のハイライトです。特別メニューの募集には、時々、予想の斜め上を行く応募が届きます。
🌶 実例風エピソード「鬼が本当に逃げ出す激辛給食」
節分メニューの回に届いた、ある応募。献立名は「鬼が本当に逃げ出す激辛給食」。使用する唐辛子の量を見た瞬間、審査員一同、思わず吹き出しました。900食を一律この辛さで出すのは、安全面でもコスト面でも、正直まったく現実的ではありません。本審査の点数だけを見れば、実現性の項目は大きく減点にならざるを得ませんでした。
でも――です。この応募の中に、ひとつだけ「本気で検討に値する」部分がありました。「辛さを選べるセレクト方式にすればいいのでは」という提案です。ここだけを取り出せば、実は立派な運営改善のアイデア。子供たちの「辛いの平気な子」「苦手な子」両方に配慮した、現実的な発展形が見えてきます。
🌈 だからこそ「アイデア賞」のような特別枠がある
本審査のルーブリックでは選外になってしまう応募でも、発想そのものが強烈に光っていることがあります。そんな一皿を拾い上げるために、通常の受賞枠とは別に「アイデア賞」のような特別枠を設けている自治体のコンクールもあります。ある市の給食献立コンクールでは、実際に「アイデア賞」という部門があり、料理名に食感や五感を意識した言葉を盛り込んだ、ユニークな発想の献立が選ばれています。
わがコンクールでも、こうした「規格外だけど眩しい」応募を正式に評価する枠を設けることを検討中です。
🎪 規格外は、コンクールの財産
正直に言うと、審査は長丁場です。何十件、何百件と真剣に採点を続けていると、審査員の集中力も少しずつ削られていきます。そんな中に現れる規格外の応募は、審査の場を和ませてくれるだけでなく、「来年はこんなテーマにしてみようか」という運営側のヒントにもなっています。ルールの外側から届く声にこそ、コンクールを進化させる力があるのです。
🎭 奇想天外な応募を送ってくれた、みんなへ
実現できなかったとしても、あなたの発想は確かに審査員の記憶に残っています。 笑いと敬意を持って、しっかり受け止めました。
✅ 特別メニュー応募 セルフチェック
自分の特別メニュー応募を、ここでもう一度見直してみましょう。
この献立、来年も「また食べたい」と言われそう?
審査員が「わあ!」と声を出しそうな瞬間が1つある?
行事の由来や意味を、献立名か説明文で伝えている?
どんなに特別でも「給食室で本当に作れるか」だけは外していない?
実現できない部分があっても、「これだけは伝えたい」という発想の芯を書き添えている?
🌟 ルールの中でも、外でも、輝ける場所を
🎭 審査員席から見える景色は、
実はとても賑やかです。
きっちりルールを守って、丁寧に想いを綴った一皿。
発想が飛びすぎて、審査員を笑わせてしまった一皿。
どちらも、審査員の記憶にちゃんと残っています。
コンクールという場所は、正解を当てるゲームではありません。
「自分だったらこう考える」を、思いきり出していい場所です。
まっすぐな一皿も、はみ出した一皿も、
どちらも給食の未来を、少しずつ面白くしてくれています。
だから今年も、遠慮なく、あなたらしい一皿を送ってください。
新任課長と審査員一同、どんな応募にも本気で向き合います🎉
本記事は「給食献立コンクール 新任課長の奮闘記」第5弾です。前回(第4弾:https://www.award-of.net/blog/post/School_step4.1)と同一のデザインテンプレートで作成しています。

疑問・感想・「こんな応募、審査でどう扱われるの?」など、なんでもコメントください!
― 新任課長より、全力応援中です🎉